タロウさんの欲求不満 Part1

これまで「里山学校」にいらして下さった皆さま。
「星とおひさま葉山里山学校」の皆さま
「馬の学校」の皆さま
もちろん、これから!と興味を持って下さっている皆さまも!

最近のタロウさんの話題をひとつ。

最近、タロウさんはよく人に噛みつきます。←さらりと書くようなことではないですが💦。
1月の里山学校でも甘噛みされてしまった子どもたちが少なからずいらっしゃいました。
痛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

昨年秋ごろは、とても穏やかで、人懐っこかったタロウさん。
ご近所の皆さまからも、
「最近、タロウちゃんの顔つき変ったよね。穏やかになったよね。」とか
「前はもっとわんぱくだったよ。最近、落ち着いているよね。」などと言われ、これも皆さまから愛情を注いで頂いたおかげとても嬉しく思っておりました。

2017年、初めて葉山に来たばかりの頃のタロウは、愛嬌があって、とても優しいけれど、人のパーソナルスペースにガンガン入ってきて甘噛みする、たまにちょっとやさぐれた雰囲気を見せる馬でした。

タロウが葉山に来た最初の年、ある馬術家がお見えになり、その際、その方がタロウに二の腕を噛まれてしまいました。
タロウは私たちが馬場で立ち話している最中に、またずかずかとその方のパーソナルスペースに入っていって、また噛みました。
その瞬間、その方は間髪を入れず、タロウの右顎に強烈なフックを一発放ち、「この噛み癖は、馬の悪癖の中でも一番悪い癖。あなたのリーダーシップがたりない証拠。」と言われてしまいました。(ショボン…)

その方はよほど腹が立ったのか、フックを放った後もボクシングのようなファイティングポーズを解かず、「また来たらもう一発お見舞いするぞ!! 人間を舐めるなよ!!」とのボディランゲージ。
タロウは白目を剥いて、顎をあげて鼻息を荒くし、敵意丸出しでした。

私は、この光景に少しショックを受けましたが、
「なにも馬を殴らなくても、『人を噛んではいけないよ。』という意思が伝われば、馬は噛みません。噛まれてから懲罰を与えるよりも、馬を良く見て、自分が圧迫感を感じるくらいのパーソナルスペースに入って来そうな時点で、『それ以上接近しないで。』と教えてあげればいいだけです。馬は理解しますよ。」
と言いながら、まだ興奮して白目を剥いているタロウに、「噛むのはノー。」とボディランゲージで伝えました。

そして息を吐き、言葉にならない私自身の「気」を静めて、「この人のパーソナルスペースから離れなさい。」と、これもボディランゲージで静かに優しく伝え、タロウは素直にブルルゥと息を吐きながら、その方のパーソナルスペースから出た行ったという出来事がありました。

その時感じたのは、その方が私を、そして私たちと暮らしているタロウとルーカスを「評価しようとしていたのかもしれない。」ということでした。
タロウは純粋真っすぐ君ですから、もっと何かを感じていたのかもしれません。

でも、タロウにフックを放ったその方は帰り際に、「ちょっと自分の馬との関わり方を考えてみる。」とチラッとおっしゃってくださったので、私はとても嬉しく思いました。

話は今にもどります。

私も最近のタロウの様子の変化がちょっと気になっていました。
でも、以前のタロウに「戻った」という感じではありません。
それは明らかです。
昨年秋ごろからの、あんなに穏やかに、人との関わり合いを、心から喜んでいたタロウは何だったのか…

「何か」あるのです。
タロウが言いたいことが… 
ヒトにわかってほしい「何か」が…
そのメッセージはいったい何なのか?

私の先生(タロウとルーカスのトレーナーの大塚千晶先生:http://rcshonan.web.fc2.com/semi_gwork.html)にご相談したところ、
「タロウは自尊心と自立心の塊で、かつ頑固。
方向変換を何度もやってみては? パニッシュ(懲罰)なしでね。 時間がかかるかもしれないけれど。とりあえず、とにかく方向変換のトレーニングを沢山して、タロウといろんなやり取りをすること。そこからタロウが何かを思い出したり、あなたが何かに気づくかもしれない。」とのことでした。

方向変換はいつもやっていることですが、タロウさんに改めてきちんと、トレーニングとして付き合ってもらいました。

リードをつけて、左に。はい、停止。そしてすぐ右へ。これを繰り返します。
今度はリードを外して速足で右回り。はい。停まって。
はい。今度は左回りで行くよー!

タロウさんと一緒に、方向変換のグランドワークをしているうちに、私は気づきました。
タロウさんは私と共に「今、ここ、自分」。
「心」と「体」が一致した会話を楽しみたかったのではないかと。

無心でタロウさんとグランドワークをしているうちに、ふと思いました。
もしかしたらタロウさん、あなた、これを「子どもたちとやりたいんだぁ!」ってこと??

おそらくタロウさんは、皆さまとのもっと深い、そして具体的なコミュニケーションを求めているように感じました。

次回から里山学校 (初めてではない方) や馬の学校でホースハーモニーを経験された皆さまへの説明とやり方が、もう一歩深いところへ行かざるを得なくなりました。

今までは「心」をメインにやって来ましたが、次回からは「心」と「体」を一致させる方向でホースハーモニーを進めていく予定です。どうぞお楽しみに🐴。

タロウさんからのギフトでした。

※大塚先生とタロウさんとのやり取りは、「タロウさんの欲求不満 Part2」へ。

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コメント

  1. T.Y より:

    こんにちは。
    1月のホースハーモニーから、すっかり時間が経ってしまいました。その節はお世話になりました。
    中2の息子が一緒に行ってくれて、タロウやルーカスにも触れ、フィーカにも参加。感激な一日でした。
    小2の娘は里山も初めての友達も満喫。ルーカスと気が合ったことを今でも話します。タロウには背中を噛まれ、ややご立腹(タロウ君が嫌がることをしたのかな、人懐こくて、距離が近い娘なので。ごめんなさい)

    下山さんが手のひらから気を感じる時に、そこにあるのは優しさとおっしゃったこと。私は涙が出そうになりました。色々な想いが反省が、 出来事がよみがえりました。今はその手のひらをそっと自分にあてる日々です。

    ブログのタロウ君とのリーディング「今ここ自分」の気付き。先ばかり、不安ばかり見つめて今が見えない子育て。その中で、置き去りにされ続けた自分。

    里山の一日は、不思議。下山さんのお話も、お馬たちのように優しい下山さんの瞳も、そして我らが師星山先生の存在そのものも、私にとって奇跡な幸せな一日でした。

    有難うございました。暖かくなったらまた伺います!

    御体に気をつけて、ご家族皆様お元気で!
    四月開講応援しています‼️