「大人のための里山学校」「解放と受容。そして共感」 前編【ホースハーモニー】

3月10日(日)、前日までの雨もやみ、穏やかなお天気に恵まれて「大人のための里山学校」特別企画Part2が行われました。

テーマは、「解放」と「受容」、そして「共感」でした。


【ホースハーモニー編】
今回のホースハーモニーのテーマもまた、「解放」と「受容」、そして「共感」でした。
タロウさんとルーカスを相手に、
「解放」とは何を開放するのか。
「受容」とはどんなふうに何を「受容」するのか。
そして「共感」ができたとき、何が起こるのか。
この三つを実体験して頂くのが目的です。

下の2枚の写真を見てください。
ルーカスを見つめる「人たち」 。馬と間近でコミュニケーションをする経験はほぼ初めての方々です。はじめはドキドキや不安もあったかもしれません。
ルーカスは頭を上げて、両耳を揃えて人に注意を向け、鼻穴を広げて「人」の匂いを嗅いでいます。

呼吸に専念して肩の力が抜けています

やがてルーカスは穏やかな目をして、すっと頭を下げました。
この時、「人」たちはその位置を変えたり、大きな動作をしたりすることなく、言葉も発することなく、ただ静かに事前にご説明したやり方で「呼吸」に専念していました。

この中で、「心」がここにない状態の方がいると、馬は近寄って来れないことがあります。逆に、上の写真のように人が4人いても、心と体が静かで、皆さんの「心」がここに「在る」と、近寄ってきます。「後追い」すらします。

「心」がここにない状態というのは、気持ちが目の前のルーカス以外に向いている状態です。
上の写真のように、ただここに、「共に在る」状態。つまり、たとえ一瞬でも、あたかも自分が「馬」になったかのような意識のとき、または「人」であるという意識からすっと離れたとき、馬はこのような反応をします。

ルーカス、とっても落ち着いていますね

上の写真、「人」の雰囲気と「馬」の雰囲気を比べて見てください。
どちらも静かです。
もちろん、「人」も「馬」も心がありますから、こうしている間にも「心」はいろいろと揺れたり、浮いたりもするのですが、それでもお互いに、「場」として静かでいられるのはなぜなのでしょう。

このような「静かな状態」のときは、最小限のとても小さなボディランゲージがすっと伝わります。 この方には、「進め」のボディランゲージをして頂きました。

上の写真は、「人」が最小限の小さな「進め」を指示したあと、ルーカスが前進し、人が寄り添って歩いている様子です。(人が馬の後を追っているのとはニュアンスが異なりますね。)
リードなしの裸馬が、人の小さな指示で歩き出し、歩調もぴったりです。
この方は、ルーカスとの関係において呼吸により「解放」と「受容」のプロセスを事前に経ています。そして「共感」の状態になるとこのようなことが起こります。

下の写真は、引馬の途中で歩みを止めたルーカスと、それをそのまま「受容」している「人」の様子です。「人」の立ち姿や笑顔が「受容」そのものです。
体がリラックスしていて、肩がさがり、顔は自然な笑顔で、顔の表情筋が緊張していません。このように、心と体はいつも密接に連動しています。

この状態を「受容」せずに、つまり何かしら「馬」や「自分」を動かそうとして、体や心に緊張が生じると、人と馬の膠着状態になり、馬は動けません。


人の「心と体が一致」した「受容」のボディランゲージが伝わると、 次の写真のようにルーカスは静かに歩けるのです。この写真は、ルーカスが歩かされているのではなく、人馬の共感のもとに、共に歩いている様子です。
「命令」でも「服従」でもない、つまりお互いに「枠」とか「型」がない状態で共感していると、このようなことが起こります。

ちょっと考えてみましょう。ルーカスとの関係性において、最初に、「こうすれば、こうなる。」とか、「このようにさせよう。」などという意思が上の三つの例から感じられるでしょうか。

結果に対する「期待」とか「思い込み」がなく、「枠」や「型」を解放し、その「状態」を受容する。またはその反対に一旦、その「状態」をありのままに受容して、そしてその時に気づいた「枠」とか「型」といったものを呼吸により解放する。つまり、事前にご説明した「呼吸」に意識を向けると、これまでの写真のような「優しい」状態になります。
すると、結果的に物事はスムーズに、無理なく、気持ちよく「共感」をともなって、内心、期待していた展開に物事が進みます。

最後に、下の写真のようなコミュニケーションも実は「あり」です。

リードの張りに注目!

「人」は思い切りリードを引っ張り、大きな動作で「こっち!こっち!」といい、ルーカスは頭だけ前に出し、体は固まって動けません。
でも、この場合、「人」の型や枠というよりは、「人」がもうすでに半分、「馬」になっていて、馬同士のやり取りみたいです。 ルーカスの後ろにいる方が笑っています。そういう雰囲気は伝搬するのです。
でも、「人」が一瞬立ち止まり、「呼吸」を通じて、リラックスすると・・・

スタスタっと歩き出しました!

やはり、こうなります。
この間、約30秒。「共感」の引馬が始まります。
「解放」、「受容」、「共感」・・・
実はとても短時間でできてしまいます。「馬」という生き物はそれを人間に教えてくれます。
「人」同士だと、 なぜか「解放」と「受容」に時間がかかります。 枠とか型とか、固いものに縛られがちです。
でも虹色の子どもたちのことを学んでいる私たちは、「違い」を知り、「多様性」を受け入れることも、「画一性」の型や枠を解放することも、虹色の輝きに「共感」することも、すべて、馬を相手にした時の自分の「優しい状態」と同じことだということを知っています。
子どもたちと馬を同一視するとか、人間関係を馬との関係に置き換えるとかではなく、馬と接していた時の「自分」を思い出してみてください。
どうぞ、ルーカスの心に響いた「自分の優しさ」に自信を持って下さい。

次は、【子どもたちの様子編】です。今回もやはり多様でした。(^▽^)/

【星とおひさまスタッフ勉強会】ニュートラルコミュニケーション!

今回の星とおひさま葉山里山学校スタッフトレーニングは、雨の中、いつもの真鍋さんの他に、新たに岡本さんと林田さんがいらしてくださいました。

岡本さんも林田さんも、これまでのホースハーモニー経験者です。
今回は、星とおひさま葉山里山学校の理念と、子どもたちの感性の輝きを見逃さないスタッフの感性の重要性、そしてホースハーモニーとの関連性について話し合った後に、雨の日スペシャルのホースハーモニーに挑戦して頂きました。

【雨の日スペシャル】
雨の日スペシャルとは、馬が雨で馬場に出られないときに、厩舎のなかで行うホースハーモニーです。
なぜスペシャルなのか。
それは、馬も人もパーソナルスペースがないということです。馬場に比べれば馬房は遥かに狭いので。。。

馬の立場から見ると、「自分のプライバシーの領域であり、一人ゆっくりと、誰にも気兼ねすることなく気を休められる場所に、人が入ってくるだけで緊張する。」

人の立場からすると、「目の前に500Kgの巨大な、人間の言葉が通じない生き物がいる。馬がちょっと動くだけでも、ものすごい圧迫感と、何かあってもすぐに逃げられない怖さを感じる。」

お互いに逃げ場がなく、相手がそこに存在するだけで緊張するという環境の中で、打ち解けあうにはどうしたらいいのか。

そもそも自分は馬とどういう関係性なのか。そこから始まります。

リーダーとフォロアーという「命令と服従」、つまり「主従関係」、 なのか。
それとも相互理解に基づく「対等な関係」なのか。

「主従関係」でも「対等な関係」でも、どれにも共通しているのは「信頼関係」と言われています。
馬と「信頼関係」を結ぶには、馬のボディランゲージを理解し、人もボディランゲージで話すという「体」からのアプローチと、馬がその時々のボディランゲージを出す「心」の状態を理解するというアプローチがあります。
どちらからアプローチするにしても、人が馬を「観察する。」、「感じる。」、「察する。」、「伝える。」というプロセスを洗練していくということが必要です。

ホースハーモニーは、人と馬との間の「共感」を大切にしています。

まず、心の「枠」を外す。(解放)
そして、「在りのまま」を受け入れる。(受容)
最後に「ただ、共に在る。」(共感)

この三つを実感できたときに、そこに何を見、何が感じられるのか。
その先には「主従関係」とか「対等な関係」とかではない特別な「関係性」が生まれます。縦でも横でもない関係。
「相対と絶対」の関係(^^♪

「在りのまま」が受け入れられないとき、そこにある「不安」や「緊張」
「共に在る」が感じられないときの心の「散漫」や「浮遊」

心がここにない時のタロウさんとルーカスの反応
心がここに在るとき、または戻ってきたときのタロウさんとルーカスの反応

とても分かりやすいです。

雨の日スペシャルは、そんなことを目の前の至近距離で体験できます。

ルーカスの反応は、厩舎の中にいる人の何を感じているのでしょうか。
下の写真、ルーカスの顔は前を向いていますが、目も耳も後ろに神経を集中しています。
この時、人の様子を見てみると、肩の力が抜けていて、すぅっと静かに立っています。人の表情は静かな表情です。

厩舎の中に人と馬の二人きり

するといつの間にか、ルーカス、お尻を掻いてもらってます・・・。

あれ?左からタロウさん。。

お尻を掻いてもらいながら、タロウさんと何を話しているのでしょうか。

ルーカス:「良いでしょ~!僕だけ掻いてもらえて!」
タロウさん:「ふ~ん。」
って言う感じでしょうか?!

上の写真のような「人」と「馬」の様子。
とても静かで、お互いの存在がシンクロしています。
「場」の空気がとても穏やかなのです。
星とおひさま葉山里山学校の空気は、このような空気を目指しています。

次はホースハーモニートレーニング初参加の岡本さん。
いきなりルーカスが寄っていきました。 (下の写真)

ルーカスの向こう側に人がいます。

いくらなんでも馬房の隅っこに立ち、目の前にルーカスが近寄って来たら、圧迫感が大きいかなと思い、対角の方に移動して頂きました。
これを追いかけるかのようなルーカスの動きと、逃げるかのような人の動き。
人の歩く姿勢と雰囲気を見てください。 (下の写真)
壁際に沿った歩き方といい、その時の人の視線といい、「ルーカス、こわい」って言ってるかのようなボディランゲージです。 ルーカスの後追いに焦っていたかもしれません。馬房、外に比べたら狭いですからね。(^^)

人の歩く姿勢にご注目👀

ルーカスは人のボディランゲージを読み取り、後追いを止めて、隅に積んでいる干し草を食べに行きました。(下の写真)
このように、人の心に嘘がない場合、怖ければ怖いと心と体が一致していれば、きちんと馬に伝わります。 (心が「ここに在る」の一つですよ。大丈夫です。)

馬房の隅の干し草を食べるルーカスに、なぜかホッとする「人」

圧迫感を感じたり、怖さを感じたり、ホッとしたりしながら、随時、呼吸を意識して「優しい」状態、すなわち「ニュートラル」な状態になり、ルーカスとの「心」のスタンスが取れてくると…
下の写真のようになります。人とルーカスの距離が近づき、体が馬体に接しているのに、人は笑顔です。

こうなると、下の写真のように笑顔で向き合うことが自然にできるようになります。

笑顔で向き合う二人
換毛期なので痒そうです(-_-;)

思い出してみてください。
最初に馬房に入った時の緊張感が、このときはありましたか?
最初とこの時とでは、ルーカスの馬体の大きさの印象が変わって見えませんでしたか?
「在るがまま」のルーカス。「大きい」とか「小さい」とか、「人」とか「馬」など「相対的」な感覚が消えていませんでしたか?

最後は林田さん。
林田さんは雨の日スペシャル2回目なので、今回は馬を「気」で動かすことに挑戦して頂きました。
ルーカスの腰に手を当てて、「気」を静めます。
「動け!」などと思ってはいけません。あくまでも静かな状態で、体全体から優しく気をしみ込ませるイメージです。

「わぁ! 動いた!」

ルーカスはすっと後ろ脚を左に動かします。
「気」のイメージがルーカスに通じる実感を得た林田さんは、次はルーカスの胸を「気」で押して、後進させてます。

ルーカスはきちんとバックしました。
ここで考えてください。体重が500Kgもある生き物がバックするということを。
私たち人間の後ろ歩きと比較にならないエネルギー消費があります。
それを、人の気を感じて、すっと下がるルーカスの意識はどのようなものなのでしょう。

人間は、「気」が通じて相手が動いてくれることに喜びを感じます。
馬はどうでしょうか。
人が「力」や「心と体が一致していない」ボディランゲージで話しかけてくるのではなく、ダイレクトに「気」でメッセージを送ってくることに対して、それこそ「気心が通じる」思いをするのではないでしょうか。

・・・・・

これまで挙げた三人三様のルーカスとのふれあいは、すべて心をニュートラルな状態にすることから始めました。

・呼吸を意識して、「優しい」状態になること。
・心が散漫ではなく、ルーカスとともにある状態。
この二つをいつも見つめます。

ルーカスと心が通じたその直後には離れてしまう「人」の心。
でも、また呼吸により心が、ここに「在る」状態に戻る経験。
離れては戻り、戻っては離れ。
大切なことは「離れない」ようにすることではなく、いつでも「戻れる」こと。

言い換えるならば、いつでも「ニュートラル」になれること。
「リセット」とはすこし違います。
(※「リセット」との違いはチャンスを待ってやりましょう。)

「人」の心が馬と「共に在る」状態になると、
まず、人と馬が繋がります。
次に、馬と馬がシンクロします。
そして、最後はそこにいる人も馬もシンクロします。
下の3枚の写真を見てください。

【最後はみんなでシンクロ】
ルーカスと人、タロウさんと人。
ルーカスとタロウさん。
そして、人々とタロウさんとルーカス。
みんながシンクロしています。

言葉はいらないですね。
今回のホースハーモニーは「雨の日スペシャル」が幸いして、「ニュートラルコミュニケーション」と名付けることにします!(^^)!。

次回のテーマは、「厩七部に乗り三部」です。
お楽しみに🐴。


3月の里山学校 お申込みまだ間に合います!

こんにちは。
今日は久ぶりに気持ちよく晴れましたね☀。
お日さまに元気がなくて曇っていても、毎日のように「ホーホケキョ♪」と、透き通った声が鳴り響いていますが、今日はまた格別に清々しく感じます🐤。

さて、今週日曜日(3/10)に迫りました「大人のための里山学校」。
ずっと週間天気予報とにらめっこしてきました👀。
なかなか変わらない「傘マーク☔」に念力を送ること数日…(笑)、やっと消えて「晴れ☀と曇り☁マーク」に変わりました!!

まだ残席がありますので、まだ間に合います!!(o^―^o)
今回は、講師のトークセッションの会ですが、参加者の皆さまも巻き込んでの楽しい会となりそうです♪。
ハーモニーガーデンの雰囲気でしか叶わない、味わえない、そんな会に出来たら良いな♪と考えて準備しております。

皆さまのご参加をお待ちしております<m(__)m>。

↓写真は、☔昨日の厩舎内でのもの。

ふたりは何を話しているのでしょう~?
「外に出たいね。」、「だね。退屈だよね。」

3月の大人のための里山学校は・・・

2月はあっと言う間に過ぎ去り、早くも3月になってしまいました~💨
まだまだひんやりとした空気ではありますが、先月末から聞こえるようになった”うぐいす”の澄んだ声や、草木の成長に日々春の訪れを感じることができています🌼。

さて、3月の「大人のための里山学校」ですが…

里山学校3月のチラシです↑

今回は、初めて星山先生と下山良嗣の「トークセッション」という企画を組ませて頂きました(*^_^*)。
ふたりのトーク、どんなふうになるのか…なぁ。
妄想が暴走する二人のトーク…(笑)。

タイトルの「解放と受容、そして共感」は、なんだかとっても重苦しくて固くて(-_-;)ちょっと小難しいイメージですが💦、当日トークが始まってしまったら、小さなスペースでみんなの距離が近いので、きっといつものことで、皆さんを話に巻き込みながら笑いあり涙あり(?)な雰囲気になるに違いありません(笑)。
タロウさんとルーカスもいつも、よぉ~くお話しを聞いています。
不思議ですよね。

まだ定員まで余裕がありますので、年度末でお忙しいかとは思いますが、ご興味のある方はお気軽にお問合せ・お申込みください(o^―^o)。
皆さまのお越しを、お待ちしております🍃。

もちろん、ホースとのハーモニータイムもありますよ♪
https://hayama-harmonygarden.com/post-3012/
↑詳細はこちらからご覧ください👀

【星とおひさまスタッフ勉強会】ここにいるいるコミュニケーション!

星とおひさま葉山 里山学校スタッフの真鍋さん。
3回目のホースハーモニーのトレーニングにいらしてくださいました。

写真1
「真鍋さ~ん!」その姿を見るとすぐに寄ってくるルーカス
写真2
しっぽをあげて、お尻を搔いてもらっています(^_-)
写真3
「ボクも掻いてほし~ぃ」と、アピールするタロウさん♪
「ん~!良い気持ちぃ~!」

【これまでのふりかえり】
前回、真鍋さんに、ふりかえりを兼ねて質問をしていました。
前回の様子は ☞☞こちら。
その回答、「気づき」は、
・お互いを「感じやすい」視線と体の方向を意識することの必要性
・自分の心を「無」にすることに集中するあまり、見逃してしまうタロウさんのサイン
・タロウさんのサインに対する、一方的な拒否の態度とその反省。
・「気づき」と「共感」に基づく、「わかってるよ。かまないでね。」という立ち位置への移動

トレーニング1での「気づき」は、
・伝わることも伝わらないことも、どちらも「コミュニケーション」
・「いつまでも」繋がっていることよりも、「いつでも」繋がれることが大切
詳しくは☞☞こちら。

トレーニング1と2での「気づき」はすべて「優しさ」と「謙虚さ」が溢れ出ているものです。今回のトレーニング3では、その気づきの中から「心を無にすること」を課題に選びました。

【今回の様子】
今回は、長鞭と追い鞭という道具を使って、タロウさんに走ってもらいます。
※どちらも馬体を叩く道具ではなく、お母さん馬のしっぽの代わりとして、ただ振るだけのものです。

写真4
「さぁ、行くよ。タロウさん。」
…でもタロウさん、固まってます。
写真5
「ほら!タロウ!ちゃんとやって!!」と、ルーカスが隣からそっと後押し💨。
ルーカスはいつも横でちゃんと見ていてフォローします。
写真6
「ほいほい…」っと、歩き出すタロウさん。

上の写真、興味深いですね👀。
なぜ、タロウさんは人の指示では動かずに、ルーカスのフォローで動くのでしょうか?。
人とルーカスでは何が違うのでしょう。

下の写真はその反対。

写真7
① 人の「右に行って」の指示が全く伝わっていません。
②逆にタロウさんに押されて後ずさり。
③「ふぅぅ。」なのか、それとも「はぁ…。」なのか。
人は指示を下げてしまいました。(-_-;)

もちろん、タロウさんと人の立ち位置だとか、姿勢だとか、形から入るコミュニケーション上の理由はあります。でも今回のテーマは心の「無」ですから、そこに行きましょう。

試しに人間側が4本足になってみるイメージをしました🐎。
「歌舞伎の馬」のようなイメージです。2人一組で、前足と後足の役割分担して馬になったまま、タロウさんに指示を出してみました。

すると、タロウさん、いい感じで走り始めました。
※別にタロウさんの意表をついて、驚かせて走らせているわけではありません。

途中から真鍋さんお一人で指示を出し続けます。馬から「人」に戻ります。

写真8
写真9

写真10

上の写真8から10まで、人の足の運びも身体の向きも、とてもスムーズで、タロウさんのエネルギー方向を阻害せずに、その行く手を開放しています。
そして、馬場を何回か周回してから、タロウさんに「止まれ~」の指示をだします。

写真11 
写真12
タロウさんは、きちんと指示を出す人の方に頭を向けて止まりました。
「わぁ!」 と驚く真鍋さん!
写真13
「タロウさん!!」
無意識にこぼれる笑顔と、タロウさんを見つめる眼差しが優しいですね
写真14
自然に「感謝の寄り添い行動」が出ます
写真15
タロウさんもこんな表情で「応答」します(^-^)
写真16
目を閉じて、人の「心」を静かに受け止め
そして…
写真17
本当に穏やかな表情になっています🌈
写真18
ふたりの世界(笑)。

【今回のふりかえり】
写真4や写真7のような状態で、「閉塞感」や「束縛感」、「焦燥感」や「停滞感」に似たような感情はありましたか?
写真5と6を見ながら、そっとタロウさんを後押しするルーカスの動作と、歩き出すタロウさんを見送るルーカスの目。そして静かに歩き出すタロウさんの心。
この時、指示を出し続けている側の人の「情動」 。
これらの様子から、それぞれの心の「在り方」を考えてみましょう。
共感があるのは誰と誰でしょう。それはどんな共感でしょう。

写真8から写真18までの自分とタロウさんの表情を見て、人馬それぞれの「シグナルに対する応答」とか、この時の人馬の「一体感」など人馬の「心の相互作用」をもう一度思い出してみてください。 求めていた答えがいっぱいありませんか。

以上のことから、「無になろうという意識」は、裏を返せば「無に対する執着」 ではないのか。 そもそも心の「無」とは、求めて得られるものなのか。
今回の写真から「無」でいられた瞬間を思い出してみてください。
タロウさんのサインを見逃さないための「無」の境地。
ところが、その「無」を求めると見逃すタロウさんのサイン。
「無」とは、少し逆説的な、そしてちょっと皮肉な、そんな匂いがプンプンしますね。(^^♪
「無」になろうとすると、それこそ「ムムムゥ」となって眉間に皴が寄り、誰かと一緒に無意識に優しい笑顔になっていると、結果的に「無」と同じ状態に。

今回のトレーニングは、
「タロウさん、ここにいるよ。」
「ボクもここにいるよ。」
繋がってはじめて感じられる「無」、「静かな状態」。

名付けて、「ここにいるいるコミュニケーション」。

【里山学校スタッフの皆さまへ】
星とおひさま葉山里山学校は、校長である星山先生のご指導が中核にあります。
虹色の子どもたちの特性・個性を理解し、家族ともども、その理解が現場に浸透するためには、虹色の子どもたちの感性に、心の底から「共感」できるスタッフの感性が必要です。

スタッフの「目」が曇っていると、子どもたちの瞬間瞬間の輝きを見逃してしまいます。「目」が曇るというのは、大なり小なり、スタッフ自身の思い込み、価値観、先入観、人生観、固定観念などにより、子どもたちの「在りのまま」を受け入れることができない状態のことです。
つまり私たちの普通の日常生活のことです。それはそれで「あり」です。

里山学校スタッフのホースハーモニートレーニングは、いつも澄んだ目でいるためのトレーニングではありません。「いつでも」澄んだ目に戻るためのトレーニングです。

ホースハーモニーは、その時々の人の「心のテーマ」に寄り添うもの。テーマは多様です。でも、タロウさんとルーカスのそれぞれの特性と個性、そして桁外れの「受容性」の助けを借りて自分探求ができます。

誰かが曇っていても、別の誰かが澄んでいる。
自分が澄んでいる時は、誰かをサポート。その反対もあり。
ホースハーモニートレーニングが里山学校の「習慣」となり、子どもたちも大人も、みんなの無形の大きな宝になっていくことを切に願います。
「星とおひさま葉山里山学校」は、スタッフも子どもたちから学びを得て、お互いが高めあえる学校なのですから。

【おまけ】
今回もでましたよ!
タロウさんの「ドヤ顔」!!

「ドヤっ!!」



「大人のための里山学校 Vol.7」甘えん坊のさみしがりや“パープルさん”のこと。

2月24日(日)、北風もなく、晴れて穏やかなお天気に恵まれて「大人のための里山学校 Vol.7」が行われました。

【セミナー編】
昨年8月から始まった里山学校でのコミュサポ講座全7回🌈。
第1回目の「なんでも一番、正義の味方レッドくん」から始まり、
第2回目「心やさしいオレンジさん
第3回目「いつも忙しい人情家のイエローさん
第4回目「繊細なきちんとさんのグリーンくん
第5回目「孤高の天才アクアさん
第6回目「ゆっくりおおらかブルーくん
そして、第7回目となる今回は最後の色、「甘えん坊のさみしがりやパープルさん」でした 。

パープルさんは、他の色の子どもたちとはその特性がちょっと違います。
他の色の子どもたちは、その特性が生まれ持ったものであり、個性であるのに対し、パープルさんは生まれてからの「環境」が大きく影響しています。

星山先生のお話しは、赤ちゃんの「泣く」というシグナルは、お腹が空いた、抱っこしてなどの他にも様々な意味があることから始まり、ジョン・ボウルビィ(英国:John Bowlby)の「早期母子関係理論」も交えて、赤ちゃんのシグナルに対するお母さんの応答が、赤ちゃんとの間に母子相互作用を生み出し、豊かな信頼の感性や愛着の心が育まれるということを、具体的な事例をもとに続きます。そこから、
・パープルさんの特性の環境的な要因・背景の理解
・パープルさんを癒す方法
と、どんどん進み、そのお話しを聞きながら、我が子が赤ちゃんだったころを思い出すお母さま方…(-_-)。
今にして思えば、赤ちゃんのシグナルに対して十分に応答できたことや足りなかったこと、本音はかなりしんどい時もあったこと。でもやっぱり幸せだった日々。
いろんなことを思い出して、星山先生とお母様方がお互いに「うんうん。そうそう!」と、思いがけず我が子が赤ちゃんだったころの小さな手や、その小さな手で指をぎゅっと握られたときの幸せ感、お母さんを見つめる目、ただただ甘いその匂いを思い出させてくれる、我が子への愛情をたくさん感じ合えるひと時でした。

みんな違ってみんな素敵♪🌈

【その頃、子どもたちは?編】
お母さま方が熱心に星山先生のお話しを聞いているすぐ横で、子どもたちは真剣に「パラシュート作り」に没頭しています。あまりに真剣かつ静かなので、そこに居たことを忘れるほどでした💦。
作業台の上で二次元の制作活動✂✐。

ビニール袋を40cmの正方形にカットしてから更に八角形を作ります。
みんな思い思いの絵を描いてオリジナルのパラシュート作り!
たこ糸も同じ長さでバランスよく貼り付けて…♪

これが完成するとそこに待っているのは3次元の世界。
さっそく飛ばしてみます!

完成したパラシュートをもって、ドキドキ!
なかなか良い感じ!
何回か挑戦していると、投げ方にもコツがあることに気づきます!
空中をふわりふわりと舞いました♪
大成功!!
そっと手放したパラシュートの舞う様子を見る目がピュアです。
この日とっても仲良しになった2人(^^♪動画撮影に燃えていました!

【フィーカ】
日常生活での様々な思い、子育て、人間関係。
星山先生と参加者のみんなで思いを共有し、七色の子どもたちの理解を深めることが、そのまま日常の人間関係に応用できる不思議。
「そういう考え方があったかぁ、その手があったかぁ。」
そうこうしているうちに、なんとなく、自分自身が見えてくる不思議。
里山学校でのフィーカの時間は自然のなかでのフィーカなので、鳥の声を聴きながら、緑を感じながら開放感たっぷりの特別な時間ですね☕。


【ホースハーモニー編】
今回は、月に一度のタロウさんとルーカスの削蹄の日と重なってしまい、さらに装蹄師さんの到着が予定より大幅に遅れてしまったため、ホースハーモニーの時間が不十分になってしまい、参加して下さった皆さまには大変申し訳ございませんでした。

装蹄師さんが遅れていらっしゃった理由は、タロウさんとルーカスの前に削蹄にあたったポニーの母娘の蹄のケアに時間がかかってしまったからです。
2頭とも重症の「蹄葉炎」という病気で、蹄が体を支えるのが困難な状態です。
凄腕で馬思いの装蹄師さんは、心やさしくて頼りがいのある女性獣医師(タロウさんとルーカスもお世話になっている名医です)と一緒になって、最新の技術でこの母娘の蹄の治療(メンテナンス)にあたっていらっしゃったのでした。

下の写真は装蹄師さんが蹄の手入れをする様子を、じっと見つめる子どもたち。

左:装蹄師さんが、鋭利なやすりでルーカスの右前足の蹄を調えています。
中:興味深く見つめながら、装蹄師さん相手に「ねぇ、プロなの~?」っという面白質問も(笑)
右:削蹄が終わると歩き方をチェックします。プロはたった数歩の歩き方を見て、蹄のバランスを見極めます。(二人の歩様もシンクロ)

削蹄も終わり、やっと馬場に出ることができたタロウさんとルーカスのおやつタイム🍃。

上の子どもたちの写真での、その「目」と「たたずまい」を見てください。
装蹄師さんの真剣な仕事ぶりに、瞬間的に引き込まれて見入ってしまう男の子たちと、飼い葉桶に頭を突っ込んで、無心に干し草を食べるルーカスの様子を静かに見守っている女の子。

どちらも、子どもたちの感性がさえぎられることなく、すっと現れている瞬間です。
ホースハーモニーは、馬と心が調和すること。
この子たちの姿そのものなのです。

大人はと言えば…

歩調を合わせて歩きながら、二人とも笑顔で何を話しているのでしょう。
頭を下げてリラックスして笑顔に応えるルーカス
すごーく楽しそうですね!このふたり!
遠くの何かに気を取られているルーカスと、その様子を見守る姿。
このように、「人」と「馬」が「場」を共有し、「馬を見守る」という人の態度は、どんなときでも、いつでも馬をリラックスさせます。
ルーカス:「ありがとう、もう大丈夫。さぁ行きましょうか。」
軽やかに歩き出す二人。
こちらは、また馬場の外の何かに注意を向けるルーカスと、それを見守る「人」
こういう状態でリードを張らずにゆったりと持って、静かに馬を見守ることって、結構難しいことなのですが… できてます! それも「優しい」表情で。
そして歩き出す二人。

上の3人の方々の共通点は、
・いつもリードをゆったり持っていること。
・視線が優しく、穏やかで、静かなこと。
・体がリラックスしていること。

つまり「優しい」状態であること。

やっぱり、すっと現れていますね。
さえぎられることのない感性が。

ホースハーモニーは、馬と心を調和させること。
大人も同じ。この姿そのものなのです。
ルーカスとの一体感はいかがでしたでしょうか。

今日の里山学校は暖かくて気持ちの良い一日だったね~♪
次回も皆さんのお越しをお待ちしていまーす!
あーセナカ カイ~ィ💨


第3回 4月27日(土)「親子のための里山学校」ホースハーモニー & 親子プレゼンテーション体験Day!開催について

4月第3回目は、「親子のための里山学校」です🌼。
とは言っても、大人の方のみのご参加もいつもどおり大歓迎です!

この企画は、星山先生のワクワクなひらめきと、スタッフやこれまでの参加して下さった皆さまの思いから生まれた、「里山学校初企画!」

「親子プレゼンテーションDay!」です。

温かい仲間たちの前で発表・表現してみませんか?温かい眼差しと、拍手が👏みなさんの発表を温かく包みます♡。
見るだけ、聞くだけのご参加も、もちろんO.K.!です。

皆さまのご参加をお待ちしております。 ☞チラシはこちら

【日時】
2019年4月27日(土)
★10時00分~12時00分
ホースハーモニー 小雨決行(荒天の場合中止) 小雨決行(荒天の場合中止)
★12時30分~15時00分
大人も子どもも「プレゼンテーション大会🌈」

【会場】
葉山ハーモニーガーデン(アクセスは☞こちら)

【講師】
★ファシリテーター 星山麻木(明星大学教育学部教授)
★ホースハーモニー 下山良嗣(葉山ハーモニーガーデン)

【内容】
★ホースハーモニー🐴
馬が持つ数ある特性の中でも最も素晴らしい特性のひとつ、人とは桁違いの「受容性」と、「心」と「体」が一致したボディランゲージしか伝わらないという意思疎通。
この馬の特性を、乗馬によらないグランドワークを通じて「心」と「体」のスタンスの取り方を経験してみませんか。ホースハーモニーは「気づき」や「共感」など、馬からの素敵なギフトがあります。

★親子でプレゼンテーション!💃🎤🐞🍪
大人も子どもも、プレゼンしてみたい方大募集!持ち時間は10分間🕛。
・得意なこと(歌、ダンス、絵画、制作、寸劇など)
・日頃、興味関心のあること(ウルトラマン博士、虫博士、なんでも博士)
・自分自身についての研究や発見(自分の分析、夢、何でもO.K.です)
・やってみたいこと(自作のお菓子の試食会、親子でお笑いコント…などなど)
とにかく、「どんなこと」でもなんでも大丈夫です!
年齢・性別問わず、どなたでも大募集します!
奮ってご応募ください!!
(ご相談、ご要望などありましたら、お気軽に葉山ハーモニーガーデンまでご連絡ください)

【参加費】
大人 1名¥10,000-(ご夫婦でご参加の場合:お二人で¥17,500-)
子ども1名¥  1,500-(年齢に関わらず参加料がかかります。保険料を込みます)

【持ち物】
★プレゼンテーションご参加の方は、プレゼンに必要なもの
★昼食・お飲物は各自ご持参ください

【お問合せ・お申込み】
お問合せ・お申込みは、下記のメールフォームをご利用ください。
★お申込みの際は、必ず「第3回 4月27日㈯ 参加希望」とご記載の上、プレゼン参加希望または観覧希望・参加者全員の氏名・人数・お子様同伴の場合は学齢(未就園児の場合は年齢)・連絡先(雨天中止の場合の連絡に使わせて頂くため携帯など)・駐車場ご利用の有無をお知らせください。
宜しくお願い致します。

お問合せ・お申込みは、こちらよりお願い致します。 ☞クリック



第2回 4月21日(日) 「大人のための里山学校」コミュサポ講座& ホースハーモニーDay!開催について

昨年8月から毎月1回開催してきたコミュニケーションサポーター 講座(一般社団法人 星と虹色なこどもたち認定講座)も、この2月で七色の講座すべてをひと回りしました🌈。
4月は「なんでも一番、正義の味方レッドくん」から、また始まります!
今年も4月から毎月、
「心やさしいオレンジさん」
「いつも忙しい人情家イエローさん」
「繊細なきちんとさんのグリーンくん」
「ゆっくりおおらかブルーくん」
「孤高の天才アクアさん」
「甘えん坊のさみしがりやパープルさん」
と1年間継続的に開催していく予定です。

星山先生の講座は、同じ色のお話しを何度聞いても楽しく学ぶことができ、より深めて行くことができるので、同じ講座に繰り返し通われていらっしゃる方が数多くいらっしゃいます。
ホースハーモニーの体験とあわせて、初めてご参加される方はもちろん、繰り返しハーモニーを感じに、春を感じにいらして下さい🌺。

おかげ様で定員で締め切らせて頂くのが早くなって参りましたので、参加をご希望される方は、お早めにお申込みください✉。
皆さまのご参加をお待ちしております。 ☞チラシはこちら

【日時】
2019年4月21日(日)  小雨決行(荒天の場合中止)
★10時00分~12時00分
ホースハーモニー 
★12時30分~14時00分
星山先生によるコミュサポ講座 (レッドさんの回)
★14時00分~15時00分
里山Fika

【会場】
葉山ハーモニーガーデン(アクセスは☞こちら)

【講師】
★セミナー 星山麻木(明星大学教育学部教授)
★ホースハーモニー 下山良嗣(葉山ハーモニーガーデン)

【内容】 
★セミナー(レッドさん)
皆さまよくご存じのように、虹色の子どもたちはみな、心優しく、勇気があって、繊細で、几帳面など… 多様な特性ゆえの豊な感性を秘めています。
そんな子どもたちのことをもっと良く知り、必要な支援がいつでもできるセーブパーソンになるための講座です。

レッドさんは、時刻表、電車、展開図などが好き(それが何でも好きは好き)。記憶力が良く、規則性が大切。でも、一方で、感覚過敏で大勢の人がいるところが苦手だったり、頑張りすぎてすぐ疲れたり、決まったとおりでなければ不安になったり…。
そんなレッドさんの才能を理解し、サポートしていくにはどうしたら良いでしょう?
ご一緒に虹色の子どもたちについて学び合い、人間理解を深めていきましょう。

★ホースハーモニー
馬が持つ数ある特性の中でも最も素晴らしい特性のひとつ、人とは桁違いの「受容性」と、「心」と「体」が一致したボディランゲージしか伝わらないという意思疎通。
この馬の特性を、乗馬によらないグランドワークを通じて「心」と「体」のスタンスの取り方を経験してみませんか。ホースハーモニーは「気づき」や「共感」など、馬からの素敵なギフトを得ることができる非日常の体験です。

★Fika
毎回、星山先生を囲んでお茶を飲みながら、ゆったりと安心して発達相談や支援方法の相談などもお気軽にすることが出来ます。新緑の季節、温かな雰囲気の中で、里山Fikaに参加してみませんか? 聞くだけの参加もOKです。要申込みです。


【参加費】
大人 1名¥10,000-(ご夫婦でご参加の場合:お二人で¥17,500-)
子ども1名¥  1,500-(年齢に関わらず参加料がかかります。保険料込)

【持ち物】
★筆記用具
★昼食・お飲物は各自ご持参ください
★Fikaご参加希望の方はご自分用のお茶。お茶菓子は皆さまの持ち寄りとさせて頂きますので、ご準備をお願い致します。

【お問合せ・お申込み】
お問合せ・お申込みは、下記のメールフォームをご利用ください。
★お申込みの際は、必ず「第2回 4月21日(日)参加希望」とご記載の上、参加者全員の氏名・人数・お子様同伴の場合は学齢(未就園児は年齢)・連絡先(雨天中止の場合の連絡に使わせて頂くため携帯など)・駐車場ご利用の有無・Fikaご参加の有無をお知らせください。
宜しくお願い致します。

お問合せ・お申込みは、こちらよりお願い致します。 ☞クリック



【星とおひさまスタッフ勉強会】ぱくぱくコミュニケーション⁈

星とおひさま葉山里山学校のスタッフとして、みんなのセーブパーソンとして、これから一緒に学んでいかれる予定の真鍋さん。
この日も寒いなか、2回目のホースハーモニーのトレーニングにいらしてくださいました。

前回の様子は、【星とおひさま里山学校スタッフ勉強会】Joyful Communication Part-3 に書いたように、ルーカスとの「心のコンタクト」と「リーディング」のグランドワークを通して、
・伝わることも伝わらないことも、どちらも「コミュニケーション」
・「いつまでも」繋がっていることよりも、「いつでも」繋がれることが大切

だということを、体験して頂きました。
その気づきの「自信」と、ルーカスとの心の「信頼」が、今回、タロウさんにはどのように活かされるのでしょうか。


①「真鍋さーん、こっちへ来て来て!」と、嬉しくて地面を前搔きするルーカス(犬みたい!🐕)
② 自然体の優しさで、「気」で応える真鍋さんと、安心するルーカス


【ルーカスとタロウさんの個性】
ルーカスは心優しい馬です。
人が「信頼に足る種」であることを良く知っており、タロウさんの個性を受け入れて、尊重するマスターのような馬です。
でもルーカスはその内面にとても激しい一面も秘めています。。
(ルーカスの隠れた一面参照)

タロウさんは、長崎県の対州馬と言う日本の在来馬で、現在その数40頭いるかいないかという希少種です(‘ω’)ノ。タロウさんには、腰のあたりからしっぽに向かって鰻線(”まんせん”と読みます)と言う黒い線があり、その鰻線が示すように、野性の血、原種の血が濃い馬です。ルーカスの種類には鰻線はありません。
性格は、自尊心が強く、自立心も旺盛。純粋真っすぐ君。
納得すれば(すれば…です💧)、駆け引きなしに受け入れる。
ですから、ルーカスとジャレても負けていません(。-`ω-)。自分より大きなルーカスに対して、思いっきり後ろ脚で蹴り上げます💨。

後ろでタロウさんのパクパクについて説明を聞く真鍋さんと、そんなことはお構いなしにカメラによってくる無邪気なタロウさん。

最近、噛む行動で欲求不満を表しているタロウさんですが。。。
そんなタロウさんと真鍋さん。どんなホースハーモニーになるのでしょう。

【「警戒」を解く編】

真鍋さん、腰がちょっと引けてます。でも笑顔です(*^_^*)
タロウさんは「ん?なんですか?」って言っただけなのですが💦
やっぱり腰が引けてます💧
誰だって噛まれたくないですから、当たり前の反応ですよね(-_-;)

どうしてもタロウさんの「パクッ」に意識がいく「人」に、タロウさんの動きに振り回されない立ち方を説明します。

タロウさんに振り回されない立ち方を真剣に練習している横で、大あくびのタロウさん(´Д`)。
今日もマイペース全開です💦

タロウさんもルーカスも同じですが、人がどのような「心」と「体」のスタンスに立つかで、その関係性は大きく変わってきます。
馬が人を避けているように見える時、人が馬を避ける時。
その反対に馬が寄ってくるときや、人が寄っていくのを馬が受け入れる場合など様々です。

「心」のスタンスは精度と感度がとても高い「天秤」みたいなもので、その在りようを納得するには、馬よりもまず「自分」を見つめることが必要です👀。
「体」のスタンスは、物理的に練習すれば徐々にその「感じ」を掴むことができます。
「心」と「体」は一体ですから、「体」からアプローチすると結果的に「心」の気づきが得られますし、「心」からアプローチすると結果的に「体」の動きに反映されます。

今回は、タロウさんとの「体」のスタンスの取り方から始めました。
上の写真からわかるように、「人」はタロウさんの動きに対して腰が引けてしまいます。

人は怖い時、後ずさりしますが、それはそれで「心」と「体」が一致していますから、そこに嘘はありません。それはきちんと伝わります。それ、「あり」です。
ただ、「恐い、恐い。」と恐れてばかりいると、両者の間に生まれるのはハーモニーではなく「すきま」です。
「恐い、怖い」が生み出す「すきま」。

真鍋さん、体は引けていますが、顔は笑っています(*^-^*)。
この場合、「人」のボディランゲージは、「恐い」ではなく、予測のつかないタロウさんの動きに対する「警戒心」の表れといった方が適切かもしれません。
ここで、何より素晴らしいのは、こんな状況での真鍋さんの笑顔。
タロウさんの行動に対する「受容性」ではないかと思いました。
タロウさんはそれがしっかりとわかっていますから、「人」のそばを離れていく(分離する)ということはしません。なんとな~くいつもそばにいます。

まず、「人」同士で「警戒」する必要がない状態について考えます。
どうすれば噛まれることに対する「警戒」を解くことができるのか。
それはきわめてシンプルなことでした。
・相手を知り、いつでも対応できること。

この日に実践した
「トレーニングその1」
自分のパーソナルスペースに入ってくる「力」をいなす方法。
直線運動で向かってくる馬に対して、回転運動でかわすための足の運び方。
具体的には片方の足を軸足にして、円運動でもう片方の足を引く(腰の回転に足がついていく感じ)練習。

「トレーニングその2」
お互いのパーソナルスペースがない至近距離で、相手の「力」をいなす方法。
お互いに向き合って、1人は相手に真っすぐに「突き」を出し、もう一人は相手の「突き」を、自分の中心線からそらす方法。

どちらも「直線運動」の方向を、「最小限の円運動」でそらすための動きです。
普段から”馬の動き”を観察していると、馬同士の動き方から学ぶことができます。

真鍋さん、やってるうちにリズムが付き始め、緊張が自然にとれて、「最小限の動き」で向かってくる「力」を、遠くからでも近くからでもいなすことができるようになりました。

【グランドワーク編】
人同士で「力の向き」を変えて、いなす方法をトレーニングした後、実際にタロウさん相手にやってみます。
※ここでのグランドワークは、「いつでも対応できる」ためのトレーニングでした。このグランドワークでの「気づき」が後で「相手」を知ることにつながります。

①パクっ。よっ!!。 ②パクっ。ウワッ!
③パクっ。オォッと ④パクっ。あらよっと♪

さんざん、タロウさんの「パクッ」にあいながらも、なぜかいつも笑っている「人」。
動きも①から④へ、徐々に地に足がついていってるように見えます。

極めつけは、これ!
下の写真を見てください。
真鍋さんはとうとう、小手先のテクニックではなく「奥の手」を使いました!!

①タロウさんのパクっと来る気配を感じて、しっかりと腰を落とし
②フォース(気)で「ハァーッ!」「噛みません!」の先制攻撃! 
 「うっ💦そう来たかっ!」と、顔をそむけるタロウさん

あまりの効き目に笑う真鍋さんでしたが、この流れ、おそらく「無意識」にやっています(笑)。

すっきり笑顔の「人」と、しっとり落ち着くタロウさん

グランドワークが終わった時の、人と馬の「表情」と「立ち姿」=「心」と「体」のスタンスです。

【ふりかえりを兼ねて質問】
さて質問です(あえて公開しますので、皆さんも考えてみてください)
Q1:タロウさんの「パクっ」は、二人の位置関係がどのような時に起こっていますか?
Q2:冒頭のタロウさんの性格を考えた時、「パクっ」は何を意味しますか?
Q3:この「パクっ」をどのように受け入れますか?
 やられるままか=放棄(ホースハーモニーにはありません)。
 止めさせる=強制(これもホースハーモニーにはありません)。
 では、第3の選択肢はあるのか…。それがホースハーモニー!
※ヒント:
キーワードは、「共感と解放」、「受容」、「真の謙虚」、「相対と〇〇」、「いつでも」と「いつまでも」。このキーワードは、全部使っても、ひとつ、二つでもいいですよ。

【みんなで考えてみましょう。タロウさんの「パクっ」の意味】
??人にとっては「好ましくない特性」=この場合「パクっ」すること。
 ※「普通」と思っている人にはわからない「少数派」の様々な特性の中のひとつ。

??「パクっ」しているタロウさんに、「パクっ」の自覚があるのかどうか。
 ※自分の「感覚」‥‥みんなそうだと思ってた! でも違ってた!

??タロウさんの目には、前に立つ「人」がどのように見えているのか。
 ※そもそも両眼視の見え方と単眼視の見え方という違いがあることすら気づかない両眼視の人間が、単眼視の馬にどんなストレスを与えているか。

葉山ハーモニーガーデン