【馬と人の関係】ホースハーモニー(2018.10.17)

ホースハーモニー(Horse harmony)とは、
動物行動学・心理学に基づいて、馬に乗らずに地上で馬のボディランゲージを読み取り、私たち人間も言葉ではなくボディランゲージを用いて、馬を「観察する」、「感じる」、「察する」、そして「伝える」ことを通じて人と馬、人と人、自分を取り巻く環境との「調和」を体感する経験です。
そこから、日ごろの「思い込み」に気づき、「思いやり」や「信頼」といった、ともすれば忘れかけている心を取り戻すきっかけになります。

その方法(メソッド)は、
1 五感を研ぎ澄まして馬を「観察」すること。
先入観や不安があると、例えば、眼球を通して視神経に光景が映っていても、見落としがあり、心が見たいと思っていることしか見えません。(認識されません。)

2 五感を研ぎ澄まして馬を「感じる」こと。
眼に入ってきたもの、耳に聞こえてきたこと、手で触った感触などをありのままに受け止めます。
馬の息吹、体毛の柔らかさ… この時点では、ただありのままを感じるだけ。

3 馬の心を「察する」。
五感を通して入ってきた光景をありのままに受け入れて感じる。そして、馬の心を察する。自分の思い込みや、自分が安心したい方向に察するのではなく、馬主体に察します。

生まれたばかりの赤ちゃんと接するお母さんは、ここまでのプロセスを無意識に正確にやっています。たとえ上にお姉ちゃんやお兄ちゃんがいて、そっちの方にも手がかかっても、それでも、赤ちゃんに向かい合っている間は、このプロセスがきちんと行われています。

観察し、感じたことから、察するプロセスで最も大切なことは、自分の思い込みや、自分が安心したい方向、楽な方向、安易な方向に察する自分に「気づく」ことが大切です。

馬は自分の心に嘘をつくということがありませんので、馬の今、この瞬間、ありのままが馬の心です。
それを人の心が見逃すことがあると、さびしいです。
自分の心の状態を一旦横において、馬主体に馬の状態を察するために必要なこと。
それは、意識して行う「呼吸」です。
この呼吸が、五感を通じて観察し、感じたことの中の真実を見せてくれます。それが「察する」ということです。

4 馬に自分の気持ちを「伝える」こと。
1から4のプロセスで見えてきた馬の心に、人が自分の心を伝えるときは、「馬と人の関係 繊細さと柔らかさ、そして静けさ」の「伝える」と、
前回の記事「馬と人の関係 心はあるけど無言でいること(2018.10.16)」に書いた呼吸をしながら馬語(ボディランゲージ)で伝えることが大切です。

馬のボディランゲージ、これは馬場に入ればすぐにいろいろとわかります。馬は結構おしゃべりです。(^^♪

でも、TOEICやTOEFLのスコアの高低と、英語を駆使して信頼関係を築けるか否かは多少異なるのと同じです。
英語も馬語も、知らないよりは知っていたほうが、コミュニケーションははるかに楽です。でもいくら馬語(馬のボディランゲージ)を知ったからと言って、その馬と信頼関係を構築していけるか否かは別の話です。
馬語のリスニング?は割と簡単にできますが、スピーキング?は、人の心と体が一致したものしか伝わりません。

私たち人間の得意技、それは自分に対して、ごまかす、忘れる、嘘をつく。
これが馬には通じません。本当に。
「馬と人の関係 一つだけ確かなこと」でも書きましたが、馬の優しさを知ることで、自分に嘘をつく必要がなくなります。
馬に「伝える」とは、自分に正直になって、馬を信頼して、馬語で話すことが大切です。これが最も大切なことなのです。
そして、いくらでもプラクティスして、いくらでも深めていけるということが楽しいことです。

ホースと共に行く旅。それはそれは遥かな旅。

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